平川工務店の家づくり
木にこだわり、木造らしい家をつくる。家のことで困ったことがあれば、何でも相談にのる。
お客様と一生のお付き合いをするために、誠実な仕事 をする。
これが、私たちの信念です。新築のみならず、増改築やリフォーム、もっと小さな困りごとまで、住まいに関することならどんなことでも、精一杯対応しています 。手すりを一本つけてほしい。雨樋が詰まったので掃除をしてほしい。一人暮らしで庭の草刈りに手がまわらない。
このようなご相談をよくいただきますが ,『家のことで困ったら、とりあえ ず平川工務店に・・・』と思っていただけるのは、
ありがたいことです。住まいのかかりつけ医のような存在でありたいと思っています。
全社員6人という小さな会社ですから、営業専属の社員はいません。しいて言えば、自分が社長兼営業(メンテナンスも兼務)といったところです。
営業といっても、一般に想像されるような、飛び込み営業や展示会での勧誘ではありません。
先代の時代からお付き合いのあるお宅にお邪魔し、家の様子を拝見しながらお茶をいただいたり、どうやって家を建てればいいか悩んでいるお知り合いをご紹介いただいたり。あるいは、ドアの建て付けが悪くなったと呼ばれて修理に伺ったり、それがきっかけで別のリフォームの発注をいただいたり・・。
実は、当社の仕事の8割がリピーターとご紹介のお客様です。
うれしいことに、小さなきっかけでも1度ご縁ができると何十年にもわたる長いお付き合いになることがほとんどですし、お客様がご親戚やお友達を紹介してくださることがよくあります。
大切な方を紹介してくださるということは、当社の仕事を信頼してくださっているということですよね。
それは本当にありがたいですし、期待に応える仕事をしなければいけないと痛感します。
リピーターのお客様が多いため、リフォームや増改築の割合が高くなります。件数でみれば、リフォームや増改築が圧倒的です。
一日で終わる小規模のものから、新築並みの大規模工事までさまざまですが、当社ではそのほとんどに社員が関わります。
新築並みの予算や時間がかけられないケースが多いため、社内スタッフが技術と知恵を駆使して柔軟に対応しています。
これは当社が施工した住宅に限りません。他者で建築されたお宅でも同じようにご相談に応じています。
私たちが手がける新築住宅は、最大でも年間5棟です。
数だけを増やそうと思えばできないことはないでしょうし、正直、経営面だけを考えれば葛藤がないわけではありません。けれど、今の質を保ちながらより多くを手がけるのは無理ですし、今のやり方を変えたいとは思いません。
全社員が関わりながら、この規模だからこそできる丁寧な仕事、お客様の満足度が高い仕事に徹していきます。
その家に暮らすご家族のことを徹底的に考えて家をつくる。それが、私たちの義務であり、誇りです。
お客様の多くは、お子さんの誕生や成長が家づくりのきっかけになることが多いです。
我が子を守るために家を建てたいと思うのは当たり前ですし、子供の代まで長く暮らせる家にしたいと思うのも当然のこと。
当社のお客様は、自邸に愛着をもち、手入れをしながら長く住み続ける方ばかりです。
『自然素材を』 『建材のリサイクルを』という声が聞かれますが、何よりも長く住み続けられる家であることが、環境への負荷を軽くすることにもつながると思っています。
ローンの支払いを終える頃には、家が住めなくなっているという話も聞きますが、実は『住めなくなる』のではなく、『住みたくなくなる』ことも多いようです。
住もうと思えば住める家なのに、苦労してローンを返済したのに、子ども達が巣立っていった家なのに、その価値を感じず愛着を感じられないとしたら、とても残念で悲しいことです。
家づくりに関わる者として、安いだけの家、コスト最優先の家は建てたくありません。
言うまでもなく家はお客様のものですが、プロとして納得できるいい家をつくりたいのです。
私たちはお客様からお仕事をいただいていますが、家づくりに関しては対等なパートナーでありたいと思います。どんな要望にもただイエスというのは簡単です。
でも、夢や理想、趣味や嗜好を寄せ集めただけでは決して良い家にならないことを知っている以上、必要なことはきちんと意見することが大切だと考えます。
家に対するご要望をはじめ、ご家族のこと、お仕事や学校のこと、趣味の話などをお聞きしながら、お客様のライフスタイルや本当に望まれていることが何かをくみ取り、客観的に見極めながら、図面にまとめていきます。
そして、ラフに描いた図面をもとにあれこれ検討や手直しを重ねた末に、ようやく着工。
特別お急ぎの事情がない限り、着工までに3~4か月を要しますし、着工から完成まで5か月ほどかかります。
出会いから1年以上になるお付き合いをさせていただく以上、互いの顔が見える良きパートナーでありたいです。
家づくりは、お客様にとっても労力を要する一大事です。
だからこそ、結果だけでなく、過程そのものも楽しい思い出にしていただきたい。
何年か後に『あの時大変だったけど、満足できる物が出来て良かった』と振り返っていただけたらうれしいです。
2014年の社長就任までの10年間を、先代である父のもとで働きました。
家業を継ぐことを決意したのは25歳のときです。当時は東京で設計事務所に勤めていました。
東京では、商業ビルなど大きな建物をつくっていました。大手のした請けでしたので、お客様と顔を合わせる機会はなく、金額に応じた仕事を淡々とこなし、建物という箱をつくっている感覚でした。
同じ建設業とはいえ、東京での仕事と平川工務店の家づくりとは何もかもが違いました。
まず、お客様とじかに接し、密な関係を築きながら住宅をつくっていくことが新鮮でした。
直接的で、密接で、自分の仕事がお客様に支えられているという感覚は初めてでした。
また、大手建設会社では、鉄筋コンクリート造は高い技術力を要するが木造はそうでもない・・・という意識が強かったように思いますが、実際に木造に関わり始めてから、それは間違いだと気づきました。
何しろ、木に同じものは1つもありません。種類や産地の違い、1本ごとの性質の見極め方、どうすれば丈夫になるか、何に対して弱いのか等々、勉強を始めると本当におもしろく、奥深く、知りたいことも学ぶべきことも次から次に出てきました。(木は生きている)という言葉の意味が理解できたのは、延岡に戻ってからです。先代から教わったことは、技術的なことよりも、家づくりの信念や仕事への姿勢、お客様への思いでした。先代も自分同様、どちらかといえば口下手でしたから、教わるというよりも姿を見ながら感じとったというほうが正しいかもしれません。
『人に言われた以上の仕事をしろ。』という言葉はずっと胸に残っています。
家づくりには、お客様の考え方や生き方が反映されます。そして、ほとんどのお客様にとって、家づくりは一生に1回だけの、やり直しのきかない大きな出来事です。
だからこそ、何種類かのパターンやカタログから選ぶのではなく、その方、そのご家族だけの家でなくてはならないと思うのです。
自分たちの仕事は、お客様の生き方そのものを少しだけお手伝いすることかもしれません。
家は、何もないところからほぼ人の手でつくっていきます。
住む人にかわいがってもらい、手をかけてもらえば、その家はずっと残ります。
自分がいなくなった後まで足跡が残るかもしれない仕事。それだけに責任は重いですが、大きなやりがいでもあります。
家が完成し、お客様が喜んでいらっしゃる姿を見ると、とてもうれしいですし、家づくりは楽しいとつくづく思います。
自分は言葉でうまく伝えられるタイプではないので、黙っていても褒められるような仕事をしなければいけないと思っていますし、この先ずっと、地域で必要とされる存在でありたいと思います。
家に関する困りごとがあれば、何でもご相談ください。全社員一丸となって、誠実に努めさせていただきます。